口を動かす練習：母音・鼻濁音

口を動かす練習：母音・鼻濁音

次に、口を軽く動かす練習をします。
同じ姿勢で鼻から息を吸い「あ・え・い・う・え・お・あ・お」とはっきりと発音します。口の形をしっか りと作ってください。一行につき一息ではっきり発音してください。
以下このように続けます。

あ　え　い　う　え　お　あ　お
か　け　き　く　け　こ　か　こ
さ　せ　し　す　せ　そ　さ　そ
た　て　 ち　つ　て　と　た　と
な　ね　に　ぬ　ね　の　な　の
は　へ　ひ　ふ　へ　ほ　は　ほ
ま　め　み　む　め　も　ま 　も
や　え　い　ゆ　え　よ　や　よ
ら　れ　り　る　れ　ろ　ら　ろ
わ　え　い　う　え　を　わ　を
が 　げ　ぎ　ぐ　げ　ご　が　ご
（か゜け゜き゜く゜け゜こ゜か゜こ゜）
ざ　ぜ　じ　ず　ぜ　ぞ　ざ　ぞ
だ　で　ぢ　づ　 で　ど　だ　ど
ば　べ　び　ぶ　べ　ぼ　ば　ぼ
ぱ　ぺ　ぴ　ぷ　ぺ　ぽ　ぱ　ぽ

わ行に関しては「え→ゑ」「い→ゐ」なので発音としては「ｗｅ(うぇ)」「ｗｉ(うぃ)」が適当ですが、「え」「い」でも良いとする所もあります。 ここは受講されるセミナーによって解釈が分かれると思いますので、指導を受けた場合はそれに合わせてください。
ここでは簡単な練習として「え」 「い」のままで挙げさせていただきます。

鼻濁音について

また「か゜」という半濁点がついている行がありますが、これは「鼻濁音」のが行です。
助詞としての「が」や、単語の二音目からの「が」はこ の鼻濁音で発音します。

例えば「学校が」の「ガッコウ」は第一音なので鼻濁音にはならず、普通に「が」と発音しますが、助詞の「が」は「か゜」と発音します。また「中学校 (チュウガッコウ)」の「が」は第二音以降ですので「か゜」になります。通常意識しなくても使われているものなので、意識して練習するのは難しいかもしれ ません。

発音のコツですが小さい「ん」を入れて「んが」「んぎ」「んぐ」「んげ」「んご」と鼻にかかる声で発音します。
ただし、あまり大きい「ん」 の音を入れてしまうと不自然に聞こえますので気をつけてください。

応用編

慣れてきたら次のパターンで練習してみてください。

あえいうえおあお　おあおえういえあ

これを先ほどと同様にあ行からわ行まで、それぞれの行を一息で繰り返します。一見難しそうに感じますが、覚えてしまえば簡単です。ゆっくり、確実に 口の形を作りながらやってみてください。

この練習はだいたい１０分くらいです。