近年では、中国が日本のGDPを抜いて世界2位に浮上し、東南アジア諸国(ASEAN)の経済も驚くほど早いスピードで成長しています。
どうせ株式投資を行うなら、横ばいの日本株より右肩上がりの外国株を買いたいと思うのは自然な発想です。
では、どの国で何の企業の株を買えばいいのか?
など、外国株は銘柄選びが難しいのではないかと考える人もいるかもしれません。
そこで、今回は、主に東南アジア諸国の外国株について紹介したいと思います。
まずは、インドについて。
インドは人口が13億人以上で、中国に次いで現在世界第2位です。
2024年には、中国の人口を抜く見通しであることが、国際連合から最近発表されました。
中国との大きな違いは国民の平均年齢が若いことです。このことが将来の経済成長を大きく左右することになります。
中国は一人っ子政策を行っていた影響で、今後日本以上に深刻な少子高齢化社会に直面し市場が縮小することが予想されます。一方、インドの人々は、まず英語が話せる数が多いということと、若い世代の人口も増加傾向にあるため、さらなる市場の拡大が期待できるのです。
そんな活気あふれるインドの株式市場ですが、日本の証券会社からは直接インド株を購入することができません。インド株に投資するにはアメリカの株式市場に上場しているインド銘柄しか取り扱いできないので注意してください。
次にベトナム。
ベトナムはポスト中国との呼び声が高く、日本を始め世界各国の大規模な工場が建設されています。企業名をあげるとホンダやキャノン、アメリカのインテルが現地に大規模な組立工場を構えるほどの期待ぶりです。
現在のベトナムは経済的に未発展で、他のASEAN諸国より遅れを感じます。その様子は、まさに10年ぐらい前の中国によく似ているとも言われ、今後インフラが整えばさらに外国企業の参入が増えて、ベトナム経済が成長することが予想されます。
ベトナム株に投資を検討しているのであれば、インフラ関連株を選ぶ人が多いと言われています。インフラ関連銘柄はベトナム国内でも優良上場企業として人気が高いので、とりあえずチェックしてみるのがいいでしょう。
そして、マレーシア。
東南アジアの優等生として短期間に大きな経済成長を成し遂げたマレーシアは、2020年に先進国の仲間入りを目指して、国家一丸となり努力しています。
マレーシアは広大な土地を利用したゴムやパームヤシなどのプランテーションが盛んで、世界でもトップクラスの豊富な天然資源を保有しています。またマレーシアは外国人観光客の人気が高い観光地としても有名で、アジア圏内では中国と香港に次いで第3位の外国人観光客訪問数を稼いでいます。さらに近年のマレーシアではITインフラ整備に力を入れていて、マルチメディア大学を新設して人材育成したり、コンピュータ犯罪法などのITに関する法整備も進めています。
このように天然資源、観光業、ITとバランスよく経済が発展するという強みが揃っていることで、海外でもマレーシアに投資する人が増えてきました。
マレーシア株に投資を検討している方は、天然資源、観光業、ITの分野での銘柄をチェックすることが多いようです。
外国株には国内株に比べて情報が入りにくいというデメリットもありますが、外国銘柄もぜひ参考にしてください。